「社員の前では話せるのに、交流会の自己紹介になると声が震える」——北九州・福岡の経営者の方からよく聞く悩みです。結論から言うと、人前で話す力は才能ではなく、回数で伸びる技術です。話し上手になる必要はありません。

この記事では、2015年からBNI北九州東リージョンのフランチャイズを運営し、約10年で延べ2,000人を超える起業家の方と関わってきた経験をもとに、苦手を克服する5つの練習法と、紹介につながる60秒スピーチの型を解説します。読み終えたときには、今週何を練習すればよいかが分かるはずです。

経営者が人前で話すのが苦手になる本当の理由

人前で緊張する原因の多くは、話す技術の不足ではありません。「うまく話さなければ」「社長として恥をかけない」という思いが強すぎることです。意識が自分に向くほど、緊張は強くなります。

もう一つの原因は、単純に場数が足りないことです。経営者は立場が上がるほど、話を止められたり、指摘を受けたりする機会が減ります。社内では話せていても、それは「聞いてもらえる関係」があるからです。初対面の人が30人いる場は、まったく別の環境なのです。

私がBNIの朝会で見てきた方の中にも、最初は原稿を持つ手が震えていたのに、半年後には堂々と話すようになった方が大勢います。特別な訓練を受けたわけではありません。週1回話す場があった、それだけです。週1回なら1年で約50回、2年で約100回になります。これだけの回数をこなせば、話すこと自体に慣れていきます。

人前で話す苦手を克服する5つの練習法

小倉や福岡の経営者の方にお伝えしている練習法を5つ紹介します。難しいものはありません。

内向的な性格で悩んでいる方は、人見知りの経営者が人脈を広げる5つの方法もあわせてお読みください。話が得意でなくても信頼は築けます。

紹介につながる60秒スピーチの型

人前で話す目的は、拍手をもらうことではありません。聞いた人が「あの人に紹介したい人がいる」と思い出せることです。これがリファーラルマーケティングの出発点です。次の4つの順番で話してみてください。

①誰か(10秒):会社名と名前、仕事を一言で伝えます。
②具体例(25秒):最近お客様のお役に立てた話を1つだけ話します。
③紹介してほしい人(20秒):「小倉北区で店舗の改装を考えている飲食店オーナー」のように具体的に伝えます。
④締めの一言(5秒):毎回同じ言葉で終え、覚えてもらいます。

自社の強みをうまく言葉にできない方は、経営者の言語化力を高める5つの方法が参考になります。BNIのウィークリープレゼンで使う具体的なコツは、BNIの60秒プレゼンで紹介を増やす5つのコツで解説しています。

克服しようとして陥る3つの失敗

失敗1:原稿を丸暗記する。一言忘れただけで頭が真っ白になります。覚えるのは最初の一文と話の順番だけで十分です。

失敗2:話す内容を詰め込みすぎる。緊張している人ほど、たくさん話して安心しようとします。60秒で伝えられるメッセージは1つと決めましょう。

失敗3:うまくいかなかった1回で場を離れる。1回の失敗を覚えている人はほとんどいません。やめてしまうと回数が積み上がらず、苦手なままです。「うまく話す」より「今週も話した」を成果として数えてください。

まとめ——今週1回、60秒を声に出す

最後に要点を整理します。

今日からできることを1つだけ挙げます。250字の自己紹介を書き、スマホで録画して、声に出してみてください。所要時間は15分ほどです。その15分が、次の異業種交流会やビジネスイベントでの一言を変えます。

「毎週話す場がほしい」「紹介が生まれる話し方を実践で学びたい」という北九州・小倉・福岡の経営者の方は、ぜひ一度お問い合わせください。BNI北九州東リージョンの各チャプターでは、朝会の見学を無料で受け付けています。経営者が毎週60秒で話す様子を、その場でご覧いただけます。