「次の期、役員をお願いできませんか」——BNIに入って1年ほど経つと、多くのメンバーがこの声をかけられます。そして多くの経営者が「本業が忙しいので」と一度は断ろうとします

結論から言うと、役員は引き受けたほうが、紹介も経営力も伸びます。2015年からBNI北九州東リージョンを運営し、延べ2,000人を超える経営者を見てきた中で、これはほぼ例外のない傾向です。この記事では、リーダーシップチームの役割、5つのメリット、そして忙しい社長でも失敗しない関わり方を解説します。

BNIのリーダーシップチームとは?役員の主な役割

BNIの各チャプターは、メンバーの中から選ばれたリーダーシップチーム(役員会)によって運営されています。任期は半年〜1年が一般的で、代表的な役職は次のとおりです。

そもそもBNIは、リファーラルマーケティング(紹介営業)を仕組みとして回すための組織です。その仕組みを「使う側」から「動かす側」に回るのが役員だと考えてください。

役員を引き受ける5つのメリット

メリット1:チャプター内の信頼が一気に高まる。紹介は「この人なら安心して任せられる」という信頼から生まれます。毎週、責任ある役割を果たす姿を20〜40人のメンバーに見せ続けることは、どんな60秒プレゼンよりも強い自己PRになります。

メリット2:全メンバーのビジネスに詳しくなる。役員はメンバー一人ひとりの出席や紹介状況に目を配ります。その結果、「誰が何を求めているか」が自然と頭に入り、紹介を出す力が大きく伸びます。BNIの理念「Givers Gain(与える者は与えられる)」を、最も実践しやすい立場です。

メリット3:お金をかけずにリーダーシップを練習できる。役員会では、立場も業種も違う経営者の意見をまとめ、期限までに物事を決める必要があります。自社の社員相手なら「社長だから」で通ることが、ここでは通りません。だからこそ、本物の巻き込み力が鍛えられます。これは経営者の「任せる力」を身につける絶好の練習にもなります。

メリット4:会議運営のノウハウを自社に持ち帰れる。BNIの朝会は90分前後、世界共通のアジェンダで分単位に進みます。この進行を半年間回した経験は、そのまま自社の会議改善に使えます。詳しくはBNI流アジェンダで会議を成果に変える方法で解説しました。

メリット5:リージョン全体の経営者とつながれる。役員になると、他チャプターの役員が集まるトレーニングや会議に参加する機会が増えます。北九州・小倉だけでなく福岡や九州各地の経営者と、「同じ苦労を知る仲間」として関係を築けるのは、役員だけの特権です。

「忙しいから無理」を解決する時間の使い方

役員を断る理由の9割は「時間がない」です。ただ、実際の負担は役職にもよりますが、朝会以外で週1〜2時間程度というケースが多いのが実情です。

コツは3つあります。1つ目は、役員会を朝会の直後に固定すること。別日に集まらなくて済みます。2つ目は、自分の得意分野に合う役職を選ぶこと。数字に強い方は会計、人と話すのが好きな方はビジターホスト、というように選べば負担感は大きく下がります。3つ目は、前任者から引き継ぎ資料をもらうことです。多くのチャプターでは運営の型が決まっているため、ゼロから考える必要はありません。

役員で失敗する3つのパターン

一方で、役員をきっかけにチャプターから足が遠のく方もいます。よく見る失敗は次の3つです。

特に1つ目は、BNIが続かない人の5つの共通点とも重なります。「頑張りすぎて燃え尽きる」ことが、最も避けたい結末です。

まとめ|役員の1期は「経営の練習場」

BNIの役員は、面倒な雑用ではありません。信頼を集め、紹介を出す力を伸ばし、リーダーシップを失敗しても許される場で練習できる、経営者にとって貴重な機会です。

もし次の期に声をかけられたら、「何ならできるか」から考えてみてください。そして役員を経験したら、今度はあなたが次の役員に声をかける番です。そのリレーこそが、北九州・福岡のチャプターを強くし、地域に紹介の輪を広げていきます。

BNI北九州東リージョンでは、朝会の見学を無料で受け付けています。役員が中心となって運営するチャプターの様子を実際に見てみたい方は、お気軽にお問い合わせください。